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地すべり―山地災害の地質学 (地学ワンポイント 3)
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地すべり―山地災害の地質学 (地学ワンポイント 3)の詳細
| 本のタイトル | 地すべり―山地災害の地質学 (地学ワンポイント 3) |
| 作者 | 藤田 崇 |
| ISBN-10 | 4320046285 |
| 発売日 | 1990/12/20 |
| カテゴリ | 本 |
| ファイル名 | 地すべり-山地災害の地質学-地学ワンポイント-3.pdf |
| ファイルサイズ | 28.36 (現在のサーバー速度は29.47 Mbpsです |
以下は 地すべり―山地災害の地質学 (地学ワンポイント 3) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
著者は自分の専門である地質学から地すべりへアプローチし、そこからみえる基本的なことがらに重点を置き、総括的にわかりやすく述べている。地すべりに対する地質学的アプローチのひとつの最高峰に達しているといえよう。そうであるがゆえに逆に、地質学的アプローチの制限性をも明確に表している。しかしこれは著者の責任というよりは、地すべりの研究が学際的であるという、広範な性質を持つ対象そのものに由来する制限性である。一般に地すべり研究というと、工学的研究やモデル化がもてはやされている。地すべりが持つ災害の側面が重視され、その早急な対策を求める社会的風潮にあってはやむをえないことであろう。そのような全体的な流れの中にあって、著者は地すべりを真摯に理学の対象として捉え、その歴史科学の側面を指摘している。それだけに、「発展」と「発達」さらには「進化」を同意語のように捉えている混乱が見られるのは残念である。とはいえ、このような制限性や混乱も、地すべりを歴史科学の対象として捉えようという読者にとっては欠点とはならず、むしろ、そのような制限性や混乱を認識しあるいは気がつくことで、それを克服し研究を一段と深めるきっかけとなるであろう。この本は、そのような読者や工学的研究に飽き足らない読者に、さらには地すべりの地質学的側面に興味を持つ読者に、地質学的アプローチの現状を知るための書として、あるいはその最高の到達点を示す書として、ぜひ一読を薦めたい。それだけの価値が十分にある一書である。
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